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手元に「いわきCOSMOS計画―自然があって、ひとがいて、まちがある。」というタイトルの、いわき市イメージアップ推進委員会報告書がある。発行は平成2年(1990年)だから、いまから18年前。市職員24人が「自分たちのまちをこうしたい」「こんなことをやりたい」とアイデアを出し合った。
行政に閉塞感と手詰まりが見えるからこそ、この冊子を時々取り出してはめくってみる。冊子には当時、市町村職員中央研修所教授だった阿部孝夫さんの「いわき宇宙塾」講義資料をはさんでいて、地域づくりには「はみ出し人間」の活躍が不可欠なこと、「公務員の住民化の必要性」などが書かれている。これは「あの時代だからできた」というのではない。行政内部に夢を語り、やる気を醸成させる素地があったからだと思っている。
さまざまなアイデアのなかで興味を引かれるのは「循環(サイクル)都市いわき推進事業」と「いわきエコプラン21推進事業」だ。ともに、いわきの自然をベースにした「循環(省エネルギー)」と「環境」をキーワードにしたまちづくりで、人間らしい生活にもつながってくる。さらに、いわきブランドを中心に市民の生活を賄うことができれば、産業振興や経済の活性化にも弾みがついていくだろう。
電気がなければ何もできない生活。便利さを享受してしまった末に蔓延している生活習慣病…。思えばかつてカメラは電気を必要としなかった。自転車もそうで、部品が合わさり組み立てられるとメカニズムが機能し、人の力で動く。スポーツも人が動いてはじめて成立する。そこに道具はあるが、基本的に電気は存在しない。
ガソリンをはじめとする燃料代の高騰が、現代人の生活を直撃している。これをきっかけに、できる範囲で人力生活にチャレンジにしてみるのも一考ではないか。他力ではなく自力での時間を持ってみると、見えないものが見えてくるかもしれない。
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