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画・松本 令子 
 
 戸高  優美

 震災から福島を想う人たちの声を知りたいと、日々の新聞を購読しています。
 25年前から、東京の子どもを福島の豊かな自然に触れる自然体験活動を福島の仲間と共催してきたご縁で、震災からは福島・東北の子どもたちを富士山に招待するプロジェクトを開いています。
 秋の静かな富士山の中腹まで登り、満天の星空を眺めるテント泊。夜明け前に起きて、暗く冷たい空気のなか、登山道を40分ほど歩き、雲海からのご来光を待つ。蒼空から朝陽が上がってくると、光は明るさと暖かさを放ちます。私たちは時に抱かれるように、朝のご来光に出会います。そんな普遍的な瞬間を分かち合う活動です。医療を学ぶ学生や先生、後援企業の方々にも参加を頂いて、場を共にすることを大切にしています。
 2011年からを振り返ると、その時々にやってくる子どもの背景はひとりひとり違います。震災当時は、大事な大事な子どもを肌身から離して遠くの保養に送り出す。親には勇気のいることでした。
 プロジェクトを終え、帰宅した子どもが生き生きと興奮し、ご来光の美しさを語る表情に「自らの不安感から子どもの行動範囲を狭めてしまっていたこと。思い切って富士山に行かせ、子どもにとって、経験はなによりの力になることを痛感した」と、声を頂きました。
 2012年は全村避難地区富岡町から郡山市に避難していた教員の友人が、いわき市や福島市に避難している子を連れだってやってきました。夕暮れのテントにひとりで泣いている友人を、私は見つけます。震災から色々なことがありすぎて泣くことができなかったという彼女の隣にいることしかできない自分。「富士山にこれてよかった」と、つぶやいた彼女の言葉。あの時、私は、あまりにも大きな震災をひとりの人が背負っている重さに、初めて気がつきました。
 私になにができるのかを考え、問い、探しながら、なにか一緒に創っていきたい。あの震災で多くのいのちが教えてくれたこと。自然のなかに、暮らしのなかに在る喜びを分かち合っていこう。そうした場を、子どもの未来を願う人たちと共に創り続けたいと思っています。

 (野外学校FOS事務局)



 今号の特集は「美空ひばりの『みだれ髪』」です。福島県立博物館長・赤坂憲雄さんの話をまとめました。赤坂さんは「みだれ髪」に東日本大震災を重ね、鎮魂歌だ、と言います。歌の背景をはじめ、与謝野晶子や藤圭子などにふれました。
 いわきには「みだれ髪」と美空ひばりとの物語が残っています。歌のモチーフとなった塩屋埼灯台の下には歌碑や慰霊碑があって、前に立つとセンサーが作動し「みだれ髪」が流れます。その場所は「ひばりの苑」と名づけられ、近くに「ひばり街道」もあります。さらに取材を進め、次号では「ひばりといわき」について載せる予定です。

(編集人 安竜昌弘)


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