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画・松本 令子 
 
 蛭田 優子

 世の中のさまざまなところで起きる理不尽さに憤りを感じ、人間の弱さ、欲深さを思う時、ふと日々の新聞に目を通 してみる。私にとっては単なる情報紙ではなく、時々錯乱する脳の治療薬であるようだ。
 毎日取り組んでいる気功や太極拳で身心を清め、風通 しのよい身体にしようと努力はしているが、頭脳の浄化には至っていない。私の脳は現実に翻弄され、混乱しっぱなしである。そんな中でこの紙面 に目を通すと、心の芯まで届き、本来の姿に戻されることが度々ある。
 それは現実の足元に潜む本質をえぐり、あぶり出そうとする視点が見えるからだ。巨大な権力の暴走に喘ぎ苦しみ、その狭間でひそかにエネルギーを燃やして生きる“個”にスポットをあて、その感性や生きざまを伝えている。

 9月30日号の安藤榮作さんの文章は、特に印象的であった。彼にとっての彫刻は、エネルギーの自立であること。木に向かってある段階までくると、物質が生命体に変わる感覚になる。そして、そのものが息づき始める、といった文章だ。これには1も2もなく共感した。芸術の到達域が見え始める時の感覚ではないかと思う。
 私が音楽をするなかで、そんな体験はめったにないのだが、集中し、精一杯の技量 と感性で表現しようとする時、まるで宇宙にぽーんと放り出され、自分が自分でなくなる瞬間がある。その時の自分は音楽をつくる能動的なものから、向こうからやってくるもの、まるで何かが自然に生まれてくるという不思議な感覚に変化するのだ。
 安藤さんの文章を読んだ時、まさにその世界を想像した。作品はこうしてそれ自体が自立し、生命が吹き込まれるものなのだろう。

 それにしても、こうした“個”の生きざまを正しく伝えるのは簡単ではないはずだ。知性・感性・情緒が問われる。何より普遍的倫理観が絶対必要だ。日々の新聞には良心とセンスのよさをいつも感じる。“個”の営みを伝えるということは、取りも直さず現実をありのままに映すということだ。
 ある人が言う。ジャーナリストはペンを武器にする。その武器がもし倫理なきものの手に委ねれば悲惨である。真実を求めて生きるけなげな個々の人々が多ければ多いほど、きっと世の中はよい方向に向かい、現実を変える大きな力となるはずである。よき人々を掘り起こして見届ける作業に、いつも期待せずにはいられない。

 (声楽家)



 ある講演会で「ファシズムの初期症状」という資料を手渡されました。そこには「強情なナショナリズム」「団結のための敵国つくり」「マスメディアのコントロール」「企業の保護」「犯罪の厳罰化への執着」「身びいきの横行と腐敗」など14項目があります。いまの日本の状況と符合する点がかなりあり、身が引き締まる思いです。
 すべきことは一人ひとりが現状に流されずに「用心を怠らない賢明な国民」になることです。でないと大変なことになります。ご用心、ご用心です。

(編集人 安竜昌弘)


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