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画・松本 令子 
 
 池内 淑子

  9月10日はいわき市長選の投票日でした。8月31日号の特集「それぞれの主張」に掲載された立候補御三方の“医療”についての所説に心許なさを感じました。
 生老病死―人は此の世に生まれ出たときからやがて“ripe”が始まり、同時に“rot”していきます(シェイクスピア『お気に召すまま』)。成長は硬化・萎縮・老化のあたりまえの生命の過程でもあります。
 人生という誰にとってもかけがえのない旅の途中、医療のプロの方々に手を貸していただく場面 が少なくありません。そんな人生の辛い時期に、優しいまなざしを注がれ、温かくて信頼できる手を差しのべられたならば、どれほど安んじられますことか。医療は慈雨。慈雨に潤されるのは植物だけではありません。
  8月半ばに、南相馬総合病院在宅医療チームで活動されている根本剛先生のお話を伺う機会がありました。「医療の現場においても、先ず患者さんが彼・彼女の人生の一貫した主役であり、医師をはじめとして医療スタッフは患者さんの意図が叶うようにサポートする役割を担う。患者さんとフラットな関係を結んで“共にある”という姿勢が、医療の技術を越えたところに存在する人間の生命の尊厳への畏敬なのでは」と、話されておりました。
  “人を育てる” “人材を育てる”には長い時間と愛とお金がかかります。病院を建てる・城を復元する…目に見えるわかりやすいハコモノ行政だけでは片輪(かたりん)です。人を育てる手間隙を社会が惜しんではいけません。
 記録映画「ノー・ディレクション・ホーム」でボブ・ディランを撮影したスコセッシ監督の詞が好きです―たどりつくのは絶対無理だけれども、頑張ってやってみるプロセスのうちにできてくるものなんだ―。

 (いわき市在住)



 彫刻家の安藤榮作さんとは30年近いつきあいです。差塩湿原へ取材に出かけて安藤さん宅を訪れたのがきっかけで、親しく話すようになりました。一番の思い出は地域紙にいるときにイラストつきのエッセイを書いてもらい、それを『降りてくる空気』という本にしたことです。脇目も振らない彫刻だけでの生活。その苦しい時代を見てきたので、今回の「平櫛田中賞」受賞は、心から「よかった」と思い、祝福しました。
 そんな関係で、「日々の新聞」の看板は14年前、安藤さんに彫ってもらったものです。「文字入りはできないよ」と言うのに、無理にお願いしました。雨風に当たってずいぶん傷んできているのですが、なんだか誇らし気に見えます。

(編集人 安竜昌弘)


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