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画・松本 令子 
 
 上條 友季子

 ドキュメンタリー映画「笑う101歳×2」を観た。映像の中のむのたけじさんは、一見年相応の老人だが、その眼光は鋭い。歯の無い口から発せられる訛りの強い言葉は、聞き取りにくいのだが、その中身は極めて明瞭で確かに伝わってくる。

   亡くなる4カ月前、早稲田大学で開かれたジャーナリストを志望する学生達との対話の会では、学生の質問に対して鋭く問い返す。そして明快に説いていく。
 昨年8月、訃報に接して以来、むのさんにまつわる本、その著書、「日々の新聞」の記事を読み、Tむのたけじ像Uを描いていた。しかし、映像を観、生の声を聴いて、想像以上のバイタリティーに驚き、感動を覚えた。
 昨年5月3日の憲法記念日には、5万人を前に「憲法を守れ」と割れ鐘のような大声で訴えたと聞く。亡くなるわずか3カ月前のことだ。
 「死ぬ時、そこが生涯のてっぺん」。言葉そのままに逝ったむのさんの姿を見事に捉えた映画だった。
 むのさんが遺した珠玉の言葉の中に心に掛かっているものがある。「自分を鮮明に生きる。それが美しい」だ。我が身を顧みると還暦を越えたにもかかわらず、輪郭がぼんやりとしている。いかにすれば鮮明に生きることができるのだろう? むのさんから与えられた大きな命題として肝に銘じたい。
 ところで先日、新日本フィルハーモニー交響楽団の室内楽「ショスタコーヴィチとスターリン」を聴いた。コンサートマスター崔文洙は、プレトークで「スターリン時代、粛清の恐怖、第二次世界大戦のカオスから作曲家としてのアイデンティティーを守りつつ、生き抜いたショスタコーヴィチ」を熱く語った。命を懸け、魂を込めて作曲した「弦楽四重奏曲第三番ヘ長調」が強烈に胸に迫ってきた。そしてその時、なぜか、むのさんを想った。
 結びに。巨浪一點、大海を行く小舟「日々の新聞」。大波に抗いながら進んで欲しい。あの「たいまつ」のように。

 (東京都在住)



 「日々の新聞は広告もいいですね」と言われます。広告は基本的に枠を買ってもらって載せているために、自由です。日々の新聞の場合、社会的な主張やコラムが多く多彩 で、「主張する新聞」の面目躍如とも言えます。読者のなかには、お気に入りの広告から読む人もいます。しかも紙面 に注文をつける広告主はいません。温かく見守りしっかりと支えてくれています。
 「OLD SALTY」は今月も休みます。ご了承ください。

(編集人 安竜昌弘)




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