GIFアニメ 日々の新聞
CONTENTS オンブズマン
 
日々の新聞
風の通る家
いわきクロニクル
オンブズマン
編集後記
招待席

田人お伽草紙
草野天平の頁
HIBINO IN IWAKI
時のゆくえ
仲間たちの野辺送り
蔡國強といわきの物語
DUO
オリジナルショップ
定期購読
リンク集
紙面を読んで 第337号
FROM OMBUDSMEN
 
●第332号
●第333号
●第334号
●第335号
●第336号
●第337号
●第338号
●第339号
●第340号
 
   

画・松本 令子 
 
 中植 きさら

 2月28日号に掲載されたベラルーシの作家、スベトラーナ・アレクシェービッチさんの番組を私も見た。彼女の著書『チェルノブイリの祈り』はチェルノブイリ原発事故を経験した人びとへの聞き書きで構成されている。
 震災から6年が経ち、ふとした時に自分の中の生々しかった気持ちが、どこか遠くなっていることを感じる。「チェルノブイリと福島でこれほどのことが起こったのに、抵抗の文化がないのはなぜなのでしょう」というアレクシェービッチさんの言葉に導かれるように、日々の新聞社発行の震災後1年間の記事をまとめた『このいちねん』を再読した。たくさんの言葉の中から、震災後1年の間に出てきたたくさんの不安と懸念が、今も何ひとつ変わらずにあるのだということを再認識する。
 読むなかで、「自らリスクを負おうとしない責任回避体質」という言葉にグサッときた。それは当時のいわき市政に向けられた言葉だったが、今の自分に向けられているようにも思えたのだ。東京では電気もすっかり元どおりだし、相変わらずモノは豊富だし、この暮らしが何で構成されているのかを考えることをしなくなっている。けれど6年前、その暮らしは底からひっくり返ったのだった。街は暗くなり、スーパーからモノはなくなり、なるべく外に出ないようにする日々があった。
 『このいちねん』での日比野克彦さんの言葉は、「地球という星に住んでいる私たち人間は、随分と長い間、この星の世話になっている」と始まっている。本当にその通 りだ。「復興」は外面的には進んできているかもしれないが、またわがもの顔で地球にフタをした気になっていないだろうか。地球への間借り人としての節度を忘れずに考え続けたい。

 (ポレポレタイムス社勤務)



 337号の特集は「あれから6年」です。各紙でもさまざまな特集が企画されました。でも被災者にとっては、津波で変容した風景や放射能がすぐ近くにあり、毎日が3.11なのです。「震災暦」を刻んでいる被災地の新聞として、その思いと向き合っていきます。もうひとつ。「日々の新聞」が15年目に入りました。怯まず、これからも声をあげ続けます。

 【訂正】336号1面の記事で「原町市」とあるのは「南相馬市」の誤りでした。

(編集人 安竜昌弘)



日々の新聞風の通 る家いわきクロニクルオンブズマン情報
編集後記田人お伽草紙草野天平の頁日比野克彦のページ
フラガールオリジナルショップ定期購読リンク集

 
  画面上へ