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画・松本 令子 
 
 斎藤 貢

 原発事故以降、報道されることばをそのまま素直に消化できない身体になっている。報道された事実やことばについて、懐疑的にならざるを得ないわたしがいるからだ。しかし、それは、咀嚼しようとしてもなかなか身体で消化されないことばや事実が、わたしたちの目の前にたくさんあったからにほかならない。
 一般的に、消化とは体内で食物を栄養に換える働きを意味するが、福岡伸一氏によれば、それは間違いで、消化とは他の生物の遺伝子情報を分解してその意味を消し、自分の身体のなかで生きる意味として再構築する働きを指すのだという。その考え方に触れた時、それまでのわたしの一般 的なものの見方が大きく揺らいだ。拠り所とする認識が、いかに不確かで曖昧なものであったかと。更に、改めて気づかされたのは、目の前のことばを身体で受け止め咀嚼することは、福岡氏の言う消化の働きと同義なのではないかということだ。
 新聞等の紙面を通して伝えられる、いわゆる客観的な事実とは、誰かの主観によって切り取られた事実や経験でしかない。ことばも判断も、誰かの主観であり、それは作為的で意図的なものである。そのような他者の経験の意味や事実の客観性を検証し見つめ直す。それが本当に信頼に足る主観であるのかどうか、自分のことばや経験として再構築する。今、その力が問われているのではないか。
 「日々の新聞」に、事実を伝える報道のことばの慎重さと信頼とを感じるのは、わたしばかりではないだろう。作為的であらざるを得ない主観的なことばを、咀嚼し噛み砕く身体の力、生きる意味を再構築する消化力を紙面 に感じるからである。

(「歴程」同人)



 東日本大震災からもうすぐ丸6年です。年が明けて2月が近づいてくると、震災関連の取材が頭をよぎります。そして「表面 的ではなくセレモニー的にもならないように」と自分に言い聞かせます。そうして7回目の3.11へと向かい、思いをさらに深めていきます。
 「日々の新聞」にとっても3月は特別な月です。2003年の3月15日が創刊号を発行した記念日で、今年はこの日から15年目に突入することになります。震災前とあとでは価値観が変化し、紙面 内容も変わりました。そこには「被災地の新聞として皮膚感覚の記事を発信する」という自分との約束があります。それを義務にして、口をつぐまずに言い続けるつもりです。

(編集人 安竜昌弘)



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