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画・松本 令子 
 
 木田 修作

 早いもので、もう最後になりました。前号の「アラヤシキの住人たち」は、ちょうど去年の今ごろに東京の東中野で見た映画で、それは東京を離れる直前だったから、もうすぐいわきに住んで1年になる。つまりそれは「日々の新聞」と出会ってから1年になるわけで、この間にあったことを考えていると、1年という時間が、長いのか短いのかよくわからなくなってくる。
 「アラヤシキの住人たち」は、どんな流れの時間を生きているのだろう。そんなふうに思ってページをめくってみると、本橋成一さんも「アラヤシキは時間の流れが違う」と仰っていた。誰かの時間ではなく自分の時間で生きている「住人たち」を見ていると、そういう場所が、もっと増えればいいと思う。普段、生活しているだけで忘れそうになることは意外と多い。
 拙稿を読んだ人から「日々の新聞」について訊かれることが何度かあったのだが、なかなかうまく説明できない。「隔週紙、タブロイド紙、ミニコミ紙、地域紙……」いろんな言い方をしてみるが、どれもしっくりこない。おそらく、これらの言葉から相手に伝わるイメージと、私が伝えたい「日々の新聞」が、少し違っている。だから「一度読んでみればわかる」と言ってしまう。記者としては禁句に近い。
 テレビや新聞が伝えるニュースと、私たちの日常のあいだには、想像もつかないくらい多くの人がいて、たくさんの出来事が起きている。ニュースが世の中ではないし、日常は平凡ではない。ニュースを見ているだけではわからないこと、生活していると忘れそうになること、それを伝えてくれるのが「日々の新聞」である。こんなメディアが、もっと増えればいいと思う。

(小冊子『とまり木』記者)




 黒田征太郎さんが大阪・心斎橋のBIGSTEPに「KAKIBA描場」をオープンしました。黒田さんの精神の発露ともいえるギャラリーで、あふれ出る感情を作品にして、テーマごとに展示しています。
 黒田さんからは内覧会のお知らせやDMが送られてきました。そこには「夢中でつくってしまいました。ごらんください」というメッセージが添えられています。DMも美しく、少年の眼のような黒田さんの感性が光っていて、わくわくします。いつかふらりと顔を出すつもりです。

(編集人 安竜昌弘)



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