GIFアニメ 日々の新聞
CONTENTS オリジナルショップ
日々の新聞
風の通る家
いわきクロニクル
オンブズマン
編集後記
招待席

田人お伽草紙
草野天平の頁
HIBINO IN IWAKI
時のゆくえ
仲間たちの野辺送り
蔡國強といわきの物語
DUO
オリジナルショップ
定期購読
リンク集




 いわき市立病院が公営企業法全部適用を導入し、その際、鈴木孝雄さんが初代病院事業管理者に就いて3年が過ぎた。市立常磐病院は3月末に閉院し、医療法人ときわ会に譲渡され、4月からときわ会常磐病院になり、市立病院は共立病院だけになった。地域医療の中核を担う共立病院。医師不足、赤字経営、それに病院の建て替えなど難問は山積している。鈴木さんにこの3年、そしてこれからを聞いた。



 この3年、早いような遅いような感じです。医師不足、それに経営状態もなかなかよくならず苦労していますが、収支に結びつくこと、例えば7対1看護、地域医療支援病院の取得など、できることはまめにやってきました。しかし、経営はなかなか好転しません。医師不足で常勤医師のいない診療科がありますし、団塊世代の退職で人件費が増え、歳入が減っているのに歳出は増えています。
 3月末には市立常磐病院の閉院式がありました。式辞の原稿は自分で書き、感無量 でした。305床の病院を1年間でスムーズに民間委譲したのは、全国的にもまれです。最後まで1人の医師も辞めず、病院機能を維持しながら移行できて、江尻友三院長には感謝していますし、ときわ会の佐藤隆治事務局長も頑張ってくださいました。
 いわき市で2つの病院を持っているのは大変です。「市町村合併以来、こんな仕事に当たるのはすごいこと」と、職員には言って励ましていました。病院を1つなくすことは大変なことですが、共立病院があったので1人も首を切らずに済みました。
 看護師だけで50人が共立病院に移ってきましたから、収益を上げるまでに2、3年はかかると思います。それは乗り越えなければならない垣根で、1病院になるために一時の出費は仕方なく、我慢しないといけません。病院が新しくなるために必要なことなので、2、3年は余裕をみてください。
  市立病院改革プランの策定から常磐病院の閉院までの2年間は、やらなければならないことが多くて、神経を使いました。常磐病院が手から離れたので、今度は共立に絞ることができ、目標は立てやすくなりました。病院内の組織も改革し、すっきりさせました。
 市立常磐病院の閉院に伴い、共立病院に精神科のリエゾンを開設することになっていましたが、予定していた医師たちが医局の意向で来られませんでした。大学をあちこち訪ねましたが、精神科の医師は単科病院に集まる傾向にあって、総合病院での勤務を希望する医師は少ないのが現状です。精神科を開設するために施設は整えましたので、医師が見つかればいつでも開設できます。
 共立病院は地域のなかで1番大きく、症例が多いです。共立病院に勤務して大学に戻った医師たちにアンケートをとると「いろんな症例を診ることができ、勉強になる」と、共立病院での勤務のメリットを挙げます。
 研修医を含めていま、医師は112人います。あと10人欲しいですが、いわきの地理的なことや、大学病院から離れていることなど、難しい部分もあります。医師不足のなかで、職場環境や福利厚生の改善、応援システムなどを整えることも大事ですが、医師が求めているものはそれだけではありません。今年度から、勤務する医師と研修医に研究・発表してほしくて市立医学研究費補助金を設け、いま申請を受け付けているところです。
  病院事業管理者には医師が就いている病院が多いですが、病院長との連携を強めてサポートしていきたいと思っています。市立病院の場合、人事異動で事務職員が2、3年で変わるので、事務の専門家が育ちません。そのため、民間の病院に勤めていた有資格者を採用しています。
 看護師を増やさずに年度途中で7対1看護体制ができたのも彼らのおかげです。また、委託している医療請求事務をチェックができるようにもなりましたし、請求事務を通 して医師との連絡が密になりました。ゆくゆくは自前で事務職員が育てられるようになるといいです。
 市立病院改革プランの収支計画は目標です。これからの努力です。大きな病院なのでズレが出てきます。民間人も入れた経営評価委員会があり、そこで問題点などを出していただき、軌道修正をしていきます。
 病院の建設問題もあります。市立病院のあり方を含め、さまざまな議論をしながら、詰めていかないといけないと思っています。







日々の新聞風の通 る家いわきクロニクルオンブズマン情報
編集後記田人お伽草紙草野天平の頁日比野克彦のページ
フラガールオリジナルショップ定期購読リンク集

 
  画面上へ