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 産婦人科医師の不足のなかで、平成19年4月、共立病院と松村総合病院にあった産婦人科が共立病院に集約化され、産婦人科のある病院は市内で共立病院だけになった。集約化から2年、産婦人科部長の本多つよしさんに、共立病院の産婦人科の現状などを聞いた。



 集約化をした際、共立病院の産婦人科医師はそれまでの常勤3人から、5人の常勤と2人の非常勤、それに月1回の東北大学からの手伝い医師に増えました。しかしこの2年の間に、大学の医局人事で2人、個人的事情と体調不良で1人ずつ、合わせて4人の医師が病院を去りました。
 この春から非常勤医師の1人を常勤にして、現在、3人の常勤医師で診療しているほか、平日は福島県立医大から応援医師が1人来ています。常勤になった医師は年齢的に当直が難しいので、週末の夜など県立医大から月2回、東北大学から月1回、かしま病院から月2回、応援医師に手伝ってもらっていますが、さすがにきついです。
 お産はなるべく受け入れています。それでも月70件ほどから3、40件に減っています。里帰り出産は県外からの人は断っています。セミオープンシステムと言って、ハイリスクの妊婦さんは12週の時点で市内の産婦人科の開業医に紹介してもらい、共立病院に予約を入れて、32週までは開業医に診てもらうこともしています。
 婦人科も良性の腫瘍はほかの医療機関(市内ならかしま病院)にお願いし、共立病院はがんや腹腔鏡での手術をしています。子宮がんの手術件数は東北で2番目に多いようです。市内はカバーしています。
 地方の病院がいままでどうやって医師を集めていたか。医師は大学の医局人事で来ていました。代替の方法はありません。医局からきちっと医師が派遣され、病院に医師がたくさんいれば、自分の専門を生かせます。
  これだけ産婦人科医が不足していても、具体的に増やすための改善を国は何もしてくれません。お金を出すことだけです。臨床研修医制度が失敗だったのに、打開策を何もとってくれません。あの影響をもろに受けています。
 わたしは親父が産婦人科医だったから、産婦人科医になりました。お産はいつ始まるかわからないので、産婦人科医は24時間拘束されます。大学の医学部の入試の際、産婦人科枠をつくり、点数をいくらかプラスするとか、学費を免除するなどの特典をつけることも必要だと思います。何らかの形で産婦人科医を増やしていかないと、5年、10年後はもっとつらくなります。
 わたしはいま、朝九時から夜10時まで、土曜も日曜もなく働いています。それは、いわきが地元だからできると思います。親父にとりあげられた娘さんが「わたしの赤ちゃんは先生にとりあげてほしい」などと言われると、やはりうれしいです。地元という意識はあります。
 きのう、うれしいことがありました。新しく共立病院に赴任した小児外科の先生が「手が足りなかったら手伝います」と言ってくれました。他科の先生から言われるとうれしいです。
 本来、産科は周産期の医師が若手から年配まで、きちんと年齢のバランスがとれているべきです。婦人科は市内で入院治療のできるのが共立とかしましかありません。がん治療ができる病院が市内にもう1つあるといいです。緩和ケアも、どこかできちんとやっていかないといけない領域です。
 同じ税金を払っているのに、同じ医療が受けられず、地域格差があります。どこにいても同じ医療が受けられるのが当たり前です。集約化だって本当は反対です。医療は分散すべきで、やむを得ずしています。いろんな医師がいろいろいて当然なのです。
 医師を集める意味で、共立病院の新築は有効で、モチベーションが上がります。その際、放射線治療の再開など、一気に魅力ある病院にしていくことが大事です。わたしはこれまで、アメリカのヒューストンなどいろいろな病院で診療してきましたが、いわきは自然があって、気候がよくて、食べ物がおいしくて、いいところです。
 例えば、新病院の周りに患者や家族が寝泊まりできる施設を造ったり、緩和ケアを充実させたりなど、人を集める努力をすれば、患者は集まってきます。患者がどんどん集まれば、医師も集まると思います。医師はいろんな病院を見ているので、建設する際に意見を吸い上げることも必要だと思います。







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