GIFアニメ 日々の新聞
CONTENTS オリジナルショップ
日々の新聞
風の通る家
いわきクロニクル
オンブズマン
編集後記
招待席

田人お伽草紙
草野天平の頁
HIBINO IN IWAKI
時のゆくえ
仲間たちの野辺送り
蔡國強といわきの物語
DUO
オリジナルショップ
定期購読
リンク集




 勤務医不足による地域医療の崩壊が叫ばれている。その根本的な原因は何なのか。長年にわたって勿来の窪田で地域医療と向き合ってきた1人の開業医として、思うところがあったので筆を執った。「老医のつぶやき」とでも思ってもらえればいい。
 いわき市内には270人もの開業医がいて、ほとんどが平地区に集中している。開業医とは、かかりつけ医、家庭医、ホームドクターなど、さまざまな言い方をされるが、要は地域に住んでいる身近な医師、ということになるのだと思う。
 「時代錯誤」と言われるかもしれないが、かつて地域医療は民間が担っていた。救急もそう。開業医が基盤になってみんなで負担し合っていた。特に自分の患者については責任を持ち、午後は必ず、五、六軒は往診をしていた。そして、そこには必ず家族がいた。夜も何かあると診察し、急を要する場合は、無理がきく病院に連絡して救急車に同乗した。  しかしいま、そうした開業医が少ないように思う。開業医としての意識がおざなりになっているような気がしてならない。地域医療崩壊の原因はそこにある。開業医1人ひとりが意識改革を図らなければならない。  開業医というものは、それなりに診療していれば収入も社会的地位も得られ、優遇される。しかも「先生、先生」と言われて、なまけものでものんびりしていられる。だからといって、ふんぞり返っていいわけはない。医者である以上、誠実さや温かみ、人間性を重んじる心を持ち、夜遅くとも患者の相談に乗り、診療しなければならないと思う。
 私の診療所では「本日の診療は終わりました。お困りの方は自宅にご連絡ください」と留守電を入れている。休みだから関係ないではなく、人間同士の関係のなかで考えていくべきだと思う。それが病院の医師を応援することにもつながっていく。
 「フーフェランドの医戒」(緒方洪庵訳)の中に「医の世に生活するは、人のためのみ、己のために非ずという事を其業の本旨とす。安逸を思わず、名利を顧みず、ただ己を捨てて人を救わん事を希うべし」とある。
 もちろん、「患者さま」とも言える患者のあり方が変わってきているのはわかる。しかしここは、開業医同士が心を開いて、地域医療をどう改善していくか話し合うべきではないか。個人個人バラバラ、ともいえる開業医それぞれが殻を破って協力し、医師会がまとめ役になって、生命や命の尊厳にかかわる医療の問題と取り組む必要がある。







日々の新聞風の通 る家いわきクロニクルオンブズマン情報
編集後記田人お伽草紙草野天平の頁日比野克彦のページ
フラガールオリジナルショップ定期購読リンク集

 
  画面上へ