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Katsuhiko hibino in Iwaki 2001
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ワークショップ顛末記「風林火山」

 

 まるで孫子の兵法「風林火山」だった。内容が決まらない。事務局からは「まだ決まらないんですか?」と催促される。そのたびに「日比野さんは直前じゃないと決まりませんよ。目の前のものに集中しますから」と答えた。まさに「静かなること林のごとく、動かざること山のごとく」と言えた。
 ワークショップの4日前、26日の日曜日のことだ。新潟県の松代町莇平にある「明後日新聞社」で縄おろし祭りがあると知り、車を走らせた。不意に顔を見せたせいか「あれ」と驚き、歓迎してくれた。そして、「いけね、内容まだ考えてないんだ」と肩をすくめた。 そこで場所や会場、趣旨を確認し、「じゃぁ、メールで送りますから」との答えをもらい別 れた。

準備は一気呵成

2日前。待望のメールが届いた。「コンセプトチラシをつくろう」。さらに「印刷と新聞折り込みの協賛社を探してください」。それからが凄かった。携帯電話に次から次と指示が来る。集中している証拠で、まさに「速きことは風のごとく」。一気呵成にワークショップに向かって準備が進んでいった。
 当日。午前9時半前、日比野さんがいわき駅の改札口をくぐった。平の街を歩いて会場へ入り、いよいよワークショップ。参加者たちになにやら声をかけている。コミュニケーションを大切にしているだけに、気軽に話の輪に入る。「ヒビノ」というビックネームを前に緊張していた参加者たちの雰囲気が、和んできた。
 日比野さんのまなざしは温かい。道に迷っている美大生や卒業生、さらに子どもたちに向けられる。2年前、草野心平記念文学館で行われた日比野さんのワークショップに参加し、音をテーマに作品をつくった佐藤創くんは、先生に許可をもらい小学校を休んできた。「え〜っ」と日比野さんは驚き、夜8時近くになると一生懸命手助けした。
 そして、懇親会。参加したイラストレーターの青年に「手書きで勝負した方がいいよ。自分しかできないものをやらなきゃ。でなきゃ、普通 の暮らしをするしかないじゃん」と気合いを入れた。
 ヒビノウィルス  日比野さんはワークショップの意味を「かかわった人たちの中で変化が起こっていくことが大事」と考えている。だから1回こっきりでは意味がない、と言う。次の日。「チラシの出来は?」と尋ねると、「うん。もう1日ほしかったね」と答えた。そうした課題が次の年につながり、日比野さんが新しい何かを見せてくれることになるのだろう。
 数日たって、ワークショップに参加したメンバーに会った。「東京へ行こうと思っていたんですが、思いとどまりました。もう一度いわきを見つめ直してみようと思ったんです」と言う。ヒビノウイルスが、静かにいわきに根づき始めた。
 
 


 


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