4年に1度のスポーツの祭典といえばオリンピックですが、「2020東京」の前にもう1つの4年に1度、サッカーW杯が来年2018年にロシアで行われます。日本もアジア代表として出場します。世界各地の代表32カ国が参加し、4チームずつが8グループに分かれてリーグ戦を行い、上位
2チームずつ16チームが決勝トーナメントに進みます。その組み合わせ抽選会が12月1日にモスクワで行われ、日本はグループHで南米代表コロンビア、アフリカ代表セネガル、ヨーロッパ代表ポーランドと対戦することになりました。
組み合わせが決まった翌日の2日、茨城県取手市の東京藝術大学取手キャンパスではASIA
DAIHYOによる「マッチフラッグプロジェクト」が行われました。これは2010年のドイツ大会から始まり、4年ごとにアジア代表の日本を応援するプロジェクトです。対戦する国と日本のナショナルフラッグを1枚の旗にデザインし、それをワークショップ形式で参加者と制作します。試合当日に旗を振り、サッカーを通
しての遠い国同士の交流を盛り上げて行きます。
この日のワークショップにはカンボジアからの研修生が参加していました。彼らは来年から、「アジア代表カンボジア」として、プノンペンでマッチフラッグプロジェクトを展開して行きます。カンボジアは未だW杯に出場したことはありませんが、この数年東南アジアの国々はレベルを上げています。いつかW杯に出場できる日を夢見て、スポーツとアートという国や言語を超えた交流のメディアで、様々な地域の文化とつながっていこうとしています。
気は早いですがロシア大会の次は、中東では初めての「2022年カタール大会」です。その次の開催国は来年の6月に決まりますが、出場国が現状の32から48に増えることが決定しています。それに伴いアジア代表の枠が5.5から8に増えます。その辺りでカンボジアもアジア代表になれる可能性は大です。
現在開催地に立候補しているのがアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国の共同開催です。私は取手で参加したカンボジアの研修生が2026年にアメリカあたりでマッチフラッグを振っているような気がします。ガンバレASIA!
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