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Katsuhiko hibino in Iwaki 2001
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 さいたま市内の公園で人と待ち合わせる。大きな池もある広い公園なのだけれども詳しく会う場所は現地に行ってから携帯電話で連絡取りあえばいいかなと、ざっくりとした感じで現場に向かう。一度行ったことはあるが詳しくはない。携帯のアプリがあるおかげでよく知らないところでも辿り着けるから直前まで調べしようとしない。
 最寄りの駅で電車を降りて、携帯片手に歩いていると公園らしき大きな木々が現れてきた。まもなく池も見えてきた。前に1度来た時の風景を探すのだが、なかなか過去の記憶とフィットしない。視覚的に探すポイントとなる当てもなく、漂う記憶の空気感を嗅覚的に探しているとノ池の周りに人が集まっているので近づいてみる。
 何やら撮影している。ドラマのロケ? と思いきや、複数いるカメラマンは報道陣のようで、立ち入り禁止のテープが池のほとりに張り巡らされており、池の中には水中ダイバーが何やら捜索している。事件か?側にいた記者に聞いてみると、この公園にあった石像が先月盗まれ、それがこの池にあるかもということで捜索しているとのこと。
 私が瀬戸内海で行っている「海底探査船美術館プロジェクト」というものがある。海底に沈んだものからイメージを膨らませて、見えていない世界を想像するという作品。この池でも同じことが起こっているとドキドキしてきた。人は陸上で生活し、水の中は見えにくいので、水没したものは見つけにくい。つまり、見つかってほしくないものは水の中に隠す。
 整備された街の中の公園で街灯とか防犯カメラとか安全管理もされているのだけれど、水の中は何があるのか、今何が起こっているのかが、私たちにはわからない。水中では地上とは異なる時間が流れている。
 私はしばらくダイバーたちが捜索する姿を見ながら、水の中にあるかもしれない底に横たわっている石像を想像していた。気がつくと随分と時間が経っていたようで、友人が私を見つけて、本来のこの公園に来た目的の時間が流れ始めた。

 場所と時間の不思議な組み合わせのひとときでした。

(アーティスト)
 




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