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昼下がりのジャズ

 このあいだの日曜日(9月3日)、湯の岳の中腹にある「カフェ グレドシャ」で、青木知生さんのサックスと宮下孝さんのギターのデュオライブが開かれた。
 青木さんは磐城高校吹奏楽部の出身。卒業後は尚美ミュージックカレッジ専門学校で学び、クラシックやジャズの経験を生かして、首都圏といわきを行き来しながら活動している。この春まで2年間、母校の吹奏楽部の専属トレーナーもして、磐高のサウンドづくりを土台から支えてきた。
 吹奏楽の指導に一区切りつけ、奏者としての、ほんとうのスタートラインに立った。門出を祝して、磐高吹奏楽部の顧問の安斉慎一郎さんが、青木さんの初めてのデュオライブを企画した。青木さんが聞かせたいプログラムで、思うままにアレンジした曲を、思いきり演奏してほしかったからだ。それがこれからの青木さんの足がかりにも、自信にもなると考えた。

 8月は曇りや雨の日が多かったが、9月の最初の日曜日は気持ちよく晴れ渡った。湯の岳中腹のカフェはパノラマがひろがり、全開した窓から秋の気配の風が出入りした。気にかかっていた人の入りも、ベランダ席がつくられるほど。行く夏を惜しむかのように盛んに鳴く蝉の声をBGMに、ライブは行われた。
 ギターの宮下さんとは、いわき市内のレストランでの演奏をきっかけに知り合ったという。青木さんはジャズやボサノバなど曲の背景などを説明しながら、1曲1曲こころを込めて丁寧に奏でた。目の前での演奏は息づかいまで伝わってきて、音がどこか遠い見知らぬ 国の言葉にも聞こえた。
 耳をすましながら、なぜか、学生時代に行った定禅寺通りの「Parker」という店を思い出した。夕方から始まる通 りに面したガラス張りのその店を、暗くなった外から眺めるのが好きだった。白と黒の格子の床、足の高い黒の丸テーブル、そして流れるジャズ。照明は落としぎみなのに、その店だけがぽっと明るく、異空間に見えた。
 青木さんは休憩を挟み、アンコールも入れて15曲を演奏した。すべて青木さんが好きな曲。安斉さんのリクエストに応えて、カフェから見える風景のイメージをアドリブで吹いた曲もあった。最後の「フラワーズ」は思いがストレートに伝わった。昼下がりのこころのこもったライブはいい時間をつくった。

 吹奏楽から離れ、このところ元気のなかった青木さんだが、初めてのデュオライブにあらためて、音楽の大切さを感じたという。次は11月3日午後2時から、同じ湯の岳中腹のカフェで開かれる。テーマは「ジャズによる瞑想の時間」。サックスの音とともにお天気なら秋の風景が、寒かったら薪ストーブの火とにおいも楽しめる。がんばれ青木さん!

 
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