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オオカミのお守り

 1月の終わりに、飯舘村に行った。村一番の神社で「山の神」と崇められてきた、山津見神社のオオカミの天井絵の写 真を撮るためだった。
 オオカミ信仰の神社の拝殿の天井には、200枚以上のオオカミの絵が並んでいた。しかし原発事故から2年後、その拝殿が宮司の自宅や社務所とともに全焼した。そればかりか、宮司の奥さんが火災に巻き込まれて亡くなった。
 その数カ月前、ニホンオオカミ信仰の調査をしている、ふたりの研究者が山津見神社を訪れ、天井絵の細かい部分まで撮影していた。ふたりは、全国的にも珍しい数の天井絵を復元したい、とプロジェクトを立ちあげ、賛同した東京芸大の学生や教員の有志が描き、昨年10月、再建された拝殿に天井絵が設置された。
 前日に雪が降ったのだろう。近づくにつれ風景は雪景色となり、すれ違う車もほとんどなくなった。しんと静まり返っていて、冬ごもりしているように見えた。境内の狛犬のオオカミは雪を背負い、つららが伸び、風になびく旗の音だけが響いた。
 かつては大祭に遠くからも足を運び、数万人が参拝した。少しずつだが、参拝客は戻ってきているという。このごろは天井絵を目当てに訪れる人がいて、参拝しながらゆっくり天井絵を眺め、帰りにオオカミのついたお守りや火盗災難を除くお札を買って行く。
 飯舘村も帰還困難区域を除いて、3月末に避難指示が解除された。けれど放射線量 は相変わらず高い。これから、までいな村はどうするのか。赤いオオカミのお守りを見ながら、そう思う。飯舘村と同じ、原発から40kmほどの場所で暮らしているので思いは複雑で、飯舘村がとても気になる。

 
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