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 竹原ピストルさんの弾き語りコンサートが来年2月12日にアリオス中劇場で開かれる。その宣伝ポスターとチラシはひときわ目につく。
 トランプのキングをイメージしたようなデザインで、ギターを持った竹原さんと、ワイングラスを持ったBar QUEENのマスターの加藤功さん(59)が上下に描かれ、まんなかにピストルさんのコンサートの日時など情報が記されている。
 コンサートの冠は「QUEENマスター 生誕60祭!!」。来年3月に60歳になる加藤さんの還暦祝いのコンサートでもある。

 竹原さんは1999年、大学時代に知り合った濱埜宏哉さんとフォークバンド「野狐禅(やこぜん)」を結成し、4年後、メジャーデビューした。翌2004年、初めてBar QUEEN でライブをした。「若いけれどいいなぁ」と思った加藤さんは、その後もライブを引き受け続けた。
 2009年に野狐禅は解散し、1人途方に暮れている竹原さんのワンマンライブを、加藤さんはそれまで同様「がんばれ!」と励ましながら、開き続けてきた。お客さん1人1人に「気に入らなかったらお金は返すから」と言って、チケットを無理無理買ってもらったという。
 竹原さんの歌は聴けば、魂を揺さぶられるのがわかる。加藤さんに勧められて足を運んだお客さんたちも「ほんとうにいいねぇ」と言って、帰って行った。少しずつ一緒に応援してくれる人が増え、手応えをぐっと感じられるようになった2010年、竹原さんに松本人志さん監督の映画「さや侍」への出演と主題歌の依頼があった。
 それもBar QUEENでのライブに担当者が来ていて、終了直後に突然、竹原さんに話を始めた。「だれかが竹原さんを見つけてくれる」と、加藤さんはずっと思ってきた。それが自分の目の前で起きた。担当者が帰ったあと「飛びつくぐらいうれしかったが、クールに対応した」と言う竹原さんと、ともに喜んだ。
 徐々に応援してくれる人が増えても、伸び悩んだ時期があった。加藤さんと竹原さんは一緒に一喜一憂しながら、いつか大舞台に上がれる日を夢みてきた。それは加藤さんだけでなく、全国のまちのライブハウスの店主たちも同じだった。そのころ、竹原さんは年に250回ぐらいライブをしていた。
 もちろん加藤さんが応援しているアーティストはほかにもいる。けれど竹原さんの場合、人柄にひかれて、全国のまちに必ずひとりは一生懸命に応援する店主がいる。そのだれもが映画への依頼をうれしく思った。

 翌2011年3月9日、竹原さんはBar QUEENでライブをして、翌日の郡山を終え、11日は予定されていた福島にいて震災に遭い、しばらくの間、避難所の小学校で過ごした。その年、映画「さや侍」が公開され、それを機にメディアで取りあげられるようになり、その歌や人柄に魅了される人が増えている。
  特にここ数年はCMソング(「よー、そこの若いの」)やドラマのエンディングテーマにも使われ、昨年は114回にも及ぶ全国弾き語りツアーを行い、その様子や日常を追いかけたドキュメンタリー番組「ネクストブレーカー」がNHKBSプレミアムで放送された。今年は全国50カ所を回る大きなコンサートが開催されている。
 「もうドサ回りは卒業」という竹原さんの言葉もあり、加藤さんは「うち(Bar QUEEN)になんて、もう来なくていい。これからはチケットを買って、大きな会場に聞きに行こう」と思っていた。しかし竹原さんはコンサートツアーの合間に、小さな店でライブを続けていた。
 竹原さんはBar QUEENにも、コンサートツアーの行き帰りなどに時々、飲みに来ている。ある日、加藤さんの店で20年以上働いている藁谷浩美さん(52)が「QUEENでもライブはやれるの?」と、カウンター越しに竹原さんに尋ねた。そして所属事務所とのやり取りを経て、来年2月のアリオス中劇場を借りての弾き語りコンサートの開催が決まった。
 その翌月に還暦を迎える加藤さんのお祝いも兼ねてのコンサート。といっても、会場で特別 に何か祝いごとをするわけではない。ただ聴きに来た人みんなで一緒に、竹原さんのコンサートを楽しむ。加藤さんも赤い服を着て客席で聴くという。
 竹原さんの名前が知られるようになっても、加藤さんと藁谷さんがすることは同じ。一軒ずつ回ってポスターをお願いして、口コミでコンサートの開催を知らせている。11月4日から販売を始めたチケット(前売3500円)の売れ行きはかなりよく、すでに残り少なくなっている。

※チケットは完売いたしました。


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