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 平南町のその通りは昔、菩提院通りと呼ばれ、界隈には十数軒の医院がある医者まちだった。戦前、戦後を通じて賑やかで、通りに面してある山百商店にも近隣の主婦や子どもたち、楢葉や双葉からのしょいっこの人たちなどがたくさん買い物に来ていた。
 それがいつごろからだろう、いまのように歯抜けのまちになったのは。通りを歩く人がすっかりいなくなり、商売も暇になった。それでも主の根本利光さん(80)は日曜日と正月3箇日以外、店を開けている。

 食料品と雑貨が並ぶ店の奥にテーブルがある。そこがお年寄りたちのお茶飲み場。もとは近所のおばあさんたちが多かった。そのうちに、同じことを何度も言ったり、いま食べた物を忘れてしまう人が出てきて、1人、2人と欠けていった。
 いま通って来るのはほとんど根本さんより年上のおじいさん。顔を見せるのは毎日だったり、3日に1度だったりそれぞれで、お茶を飲みながら、いろいろな話をする。そして「店はやめないでくださいよ」と言われる。
 お客さんがだれもいない時、根本さんはそのテーブルで、広告の裏を綴り「追憶」と名前づけた雑記帳に、日々の思いを書いている。店はやめるにやめられない。根本さんの楽しみでもあるから。




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