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週刊アスキーで紹介されました。

読売新聞福島版で紹介されました。

 昭和20年8月15日、小学3年生の野村四郎さんは、新潟県南魚沼郡石打町(現在の南魚沼市)の寮で横たわっていた。東京の空襲が激しく集団疎開したのだが、栄養失調になり動くことができなかった。部屋にはラジオがなかったので玉 音放送は聞けず、別の場所で聞いていた仲間たちが、涙を流して戻ってきた。父である六世野村万蔵さん(狂言師)が迎えに来たのは、それから半年もあとのことだった。
 このエピソードは四郎さんの著書『狂言の家に生まれた能役者』(白水社刊)に書かれている。集団疎開で栄養失調になって生と死をさまよったことと、狂言と能の世界で厳しい修行に耐えたことが、四郎さんのいまをかたちづくった。

 「能は感じるものだ」と言う。物理学会に招かれて話したことがある。周りは背広を着た物理学者ばかり。自分だけが着物を着ていた。そこで「物理学とは何でしょう」と尋ねられた。茶目っ気のある四郎さんは「この世の中で能と物理学ほどわかりにくいものはございません」と答え、万雷の拍手を受けた。
 「わかろうとするからいけないんです。絵画、彫刻、山川草木、みんなわかろうとしたってだめです。感じるものなんですね。感じるということが日本文化のなかにあり、能の見方の一つと言えます」
 それは「能は格式張っていて難しい」という固定概念に一石を投じ、心の目を開いてくれる言葉といえる。

 自らを「能楽師」ではなく「能役者」と呼ぶ。権威におもねず、多様な価値観を受け入れるしなやかな精神があるから、伝統に甘んじることは決してない。能の原点ともいえる世阿弥には、すべてを吸収する姿がある。四郎さんにも「時代時代で人々の心を映しとりながら歩んできたのが伝統なのだから、古いものを守るだけでは自然淘汰されてしまう」という思いがあり、爪を立てるような気持ちで新天地を追い求め、能の行く末に心を砕いてきた。

 四郎さんは、天皇陛下が水俣を訪ねて詠まれた「患いの元知れずして病みをりし 人らの苦しみいかばかりなりし」と、美智子皇后が東日本大震災を悼んでお詠みになった「帰り来るを立ちて待てるに季(とき)のなく 岸とふ文字を歳時記に見ず」いう歌に感じ入り、ある集まりで節をつけ祈りを込めて舞ったことがある。するとそこに、お忍びで美智子さまがご臨席されていた。
 戦争に翻弄され、厳しい修行を通して自己を確立してきた人生だからこそ、陛下や皇后さまのお心に寄り添えるのだろう。その涼やかで澄んだ眼をみながら、どうしてもいまの時代について聞いてみたいと思った。
 「いまの時代ですか、そうですね。人を人と見ないような感じがして仕方ありません。まず人ありき、ですよね。能というのは伝統的に、神も仏も同一体という神仏習合思想が底にあります。日本人の精神の元をつくったのが神仏習合じゃないか、と思うんです。それがいまは、落ちつきのない荒れた時代になっている。こういうときこそ、山川草木の自然には神仏がいるんだよ、と子どもたちに教えることができれば、穏やかな心が育み育つんじゃないか、と思っております」
 野村四郎さん、80歳、重要無形文化財の各個認定保持者(人間国宝)。盂蘭盆会を迎える8月12日に、いわきで『船弁慶』の静御前を演じる。





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